湊川公園の馬像です
公園の北北東の隅に在ります
どうせならもっと目立つ場所に設置すればいいのに
それに中途半端に馬具が付いていてなんだか不自然
神社の境内でもないので神馬像ではなさそう
馬像の存在は知っていたけど改めてじっくり見て見ると
やっぱり造形的に不自然です
馬だけの像なら草を食む自然な姿や
躍動感漲る賭け馬の姿にするのが彫像家の心情だ
しかしこの馬像は手綱を引かれて前進を静止され
頭部を後ろへ引き寄せられた事で並足が止まり
左前足を上げた姿勢になっている
その事から恐らく手綱を握った誰かが馬上にいたはずだ
そう思って帰って調べてみましたところ、ビンゴ!
七世紀初めこの辺りは宇奈五ノ岳(うなごがおか)といわれ
湊川公園の東側、現在の会下山(えげやま)は
これにちなみ大正10年に岡田磯八という個人の寄贈で
建てられたものだが阪神淡路大震災で壊れ
その後修復されず馬像のみとなっているそうです
壊れた太子像は神戸市建設局に保管されているようです
また昭和20年代に銅に高値がつくことから太子像の持つ
銅の剣が盗難に遭った事もあるそうです
会下山幼稚園の園歌にも「太子様を鏡とし」と
歌われたそうですが会下山幼稚園は閉園になっています
兵庫の太子ゆかりのものが無くなりつつあるようです
聖徳太子像の修繕復元は不可能なのかな
今年は午年なのにな、厩戸なのにな