遠近 ochi-cochi

逍遥録

sabi

きょうは近くの八幡神社へ。

お布団と仲良くなってしまった君が早く元気になるようにと・・

耳の遠い神様に篤と聞こえるように念を入れて、鈴の緒を振り回し、

本坪鈴をいつもより強く鳴らし、柏手高らかに鳴り響かせて、

半ば脅しのようにお参りする。

祓へ給ひ清め給へと白す事を  聞こし食せと  恐み恐みも白すぅ〜ん

神さん!どうかひとつ、御神徳を、たのんまっせ〜!

その帰り・・神社の側の小径を歩いていると・・

少しだけ秋の気配・・蝉の声は・・ツクツクとカナカナ。

あんなにもりもりしていた山の緑が少しくたびれてきた。

草いきれも枯れた匂いが混じって鼻にカラい。

西陽が高取山に隠れると、六甲山から乾いた風が吹いてきた。

風に乗って香る線香の匂いを辿って歩くと・・

地蔵盆の蓮の花の色をした提灯が大きく揺れている。

駄菓子を貰い走り出す子供・・母親に一喝されるも狂喜乱舞。

心なしかスクーターの走り去る音まで夏の其れとは違って聴こえる。

日が沈み、商店街の店先に漏れる明かりや外灯も、柔らかく感じた。

日中は兎も角、日没後は汗をかかないので、こりゃ楽ちんだ。

茶の味も少し飽きたかな・・

苦手な夏。早くどっかいっちゃえっ!って思ってたけど・・

ちょっと寂しくなる今日この頃・・

でも、近年残暑厳しいこの国の夏は・・どうだろう・・

台風があといくつか来ないと本格的な秋の到来はまだ先のようだ。

あ・・今年はまだ夏バテしていない。いいぞ。その調子。

心も体もひ弱いボクだけど、この夏は乗り切れそうだ。

みんな、体が資本!  何卒、ご自愛ご自愛! 重ねてご自愛!

 

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夏、点描・・香川県高松市 屋島 yashima より高松港を望む。

 

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