遠近 ochi-cochi

逍遥録

Kobe calling

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神戸  福原  金刀比羅宮   神戸分社  手水場

福原のこんぴらさんは讃岐金刀比羅宮 直轄6分社の1社

明治時代この門前町に出来たのが福原の繁華街なんだけど

曰く「昭和のころは三味線の音が聴こえてくる街だった」

と近所の寿司屋の常連客の親爺さんが教えてくれた

そういえば今でも三件ほど三味線教室があるし

三味線や琴の店が知るだけで三件ある

いい感じの色町だったんだね

この親爺さんお茶や遊びをする粋な旦那で

若い頃お茶屋の女将に仕立ててもらったという本藍染めの

柳縞の浴衣と角帯を「お下がりやけど」と譲り受けた

早速下駄と扇子を買ってその浴衣を着て

親爺さんと寿司屋の娘と皆浴衣で一緒に

長田のお祭りに行った思い出がある

親爺さんは生成り色した縦目の絽の浴衣にちじみのへこ帯

これまたざっくりした着こなしが粋なこと ^^

さて、話は福原のこんぴらさんに戻って

手水場の屋根の軒下に額縁が十画ほど掛けられています

潜水艦や戦艦など船の進水式の写真が額装されています

金刀比羅神社は海上交通の守り神で、海上自衛官、造船、

漁師、船員さん達が参拝にこられます

神戸は港町だし造船の街だからね ^^

額装された写真はどれも色焼けしていて

大きな旭日旗が巻かれた黒い潜水艦がちょっと怖い ^^

っていうか写真がオドロオドロしいね ^^

船旅好きの方もお参りしてみては

福原でも昔は芸妓さんの三味線の音色に合わせてお座敷から

夜毎「金比羅ふねふね追い手に帆掛けて修羅シュシュシュ」

って聴こえたんでしょうねぇ〜 ^^