猫である。
ご存知、小豆である。
人間なら爺さんである、小豆翁である。
出世以来筋金入りの家猫である。
野良猫と縄張りを争うことも無いし、
餌を奪い合うことも無い。
故、世辞にも機敏ではない。
然し、薄型になったテレビの上で寝られなくなったり。
火を消したばかりのコンロの五徳で肉球を火傷したり。
ベランダに出来ていた蜂の巣を突ついて蜂に刺されたり。
足が届かずに段ボール箱の縁から落ちたり。
居間から出ようとして、
内開きのドアに挟まれて抜けなくなったり…。
家の中にも危険がいっぱいなのである。
油断できないのである!サバイバルである!
そんな過酷な環境で生き抜いて来た小豆翁である。
健康で長生きしてくれ。
な、小豆。