遠近 ochi-cochi

逍遥録

Kobe calling

 

今日も今日とて花逍遥。

太陽の軌道が高くなった・・春なのに夏の匂いがする。

昼頃になるとアスファルトも車も家もビルも温まって、

ボクの顔や体は下からも横からも熱を感じる。

神戸はもう直ぐヒートアイランドだ。

 

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冬に枝打ちされた街路樹のプラタナスは初々しい若葉を広げだした。

夏には、梢や幹も見えないくらい大きな葉を茂らせて、

有り難い日陰を作ってくれるのだ。

 

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たんぽぽの冠毛は暖かい風が吹くのを静かに待っている。

種はどこへ・・どこまで飛んでゆくのだろう・・

 

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ゆらゆらたゆたう芥子の花は、まるで黄色い風船のよう。

少女が恋の話をしては、恥ずかしくなって頬を赤くして・・

肩をぶつけ合っているようにも見える。

空の端っこに小さく千切れた雲が遊んでいる。

カラスが短く唖々と鳴いて飛んでゆく。

ボクは眠くて長めにあゝ〜と鳴いてみる。

平和とはこういうものだ。と思うのだ。