遠近 ochi-cochi

逍遥録

Kobe calling

 

寒中お見舞い申し上げます。

季節柄、冷え込みも厳しく、流感の猛威も凄まじいものがあります。

どうぞお風邪などお召しになりませんよう、しっかり手洗いうがい。

また、喉が渇かないよう小忠実に水分補給を心がけましょう。

ビタミンも大事! 温かくして、お体を大切にお過ごしください。

また地域によっては記録的な積雪、くれぐれもお気をつけください。

 

では・・今日も今日とて花逍遥。

 

寒い朝、なかなか寝床から出られない今日この頃・・

今朝も布団の中で蟠っていたところ・・ゴミ出しの日だったことを思い出す。

飛び起きて、青色の燃えるゴミ用の袋をワシャワシャ結いて、駆け出した。

夜明けまで雨が降っていたようで、街は冷たく濡れていた。

空が唸り声をあげて風が逆巻いていて、嵐のようだ。

キンキンに張り詰めた空気は湿気をたっぷり含んでいた。

六甲山は朝日を浴びて所々珊瑚のような色を反射する鉛色の霧の中だった。

此処のところ夜明けが早くなったとはいえ、頬を切る寒さに体も縮む。

急に動いて起立性低血圧炸裂・・クリーンステーションで暫し小休止。

今の今まで布団の中で溶けるチーズのように眠っていたものだから、

温かい体が吐き出す息は白く、勢い良く吐くとまるで放射熱線を吹くゴジラだ。

面白がって数回繰り返したら更にクラクラして自滅。なんとも情けない。

第二形態になったボクは泥酔者のような足取りで再び塒に戻り巣篭もった。

布団の中から素早くリモコンを手繰り寄せてテレビをつけると天気予報・・

雪の中、早朝極寒の屋外中継・・可哀想に・・ご苦労な事だ。

予報によると神戸の最低気温は明日も明後日も氷点下だとか・・

チャンネルを替えると関東は雪国だった。大寒波襲来。

もう視てるだけで風邪を引きそうだし、なんとなくテレビから冷気を感じる。

ふと、久しぶりに押入れから炬燵を出そうかと思ったけど、

炬燵は間違いなくボクをポンコツ人間にすることを思い出してやめた。

どんなに寒くても第三形態にはなるまいと決心したのだ。

 

・・夕方になって窓に勢い良く西陽が差し込んできた。

きょうは仕事の下準備であっという間に一日が過ぎた。

市場に豆腐、油揚げと小松菜を買いに出かけると、

ボクの目に西陽が一直線に光線を突き刺してきた。

西陽はぐんぐんボクを追い越して伸びてゆく。

赤信号に足を止められ、目を閉じて顔を西陽に向けると、ほんのり暖かい・・

寒いけど、暖かい。でも寒い。

帰るや否や土鍋に水を張って昆布浸水・・完璧な動きだ。

今宵召ますは、身も心も温まる熱々湯豆腐で御座います。

擂り胡麻たっぷりの生姜醤油を出汁で割りながら・・はふっ・・

 

さあ、またグンと気温が下がったぞ。みんなぬくぬくね。

 

追記 * ゴミは前日に準備するべし! するべし! するべしっ!