遠近 ochi-cochi

逍遥録

Slowly

前触れも無く、足音も無く、気が付いた時はボクの背後に立っていた。

そいつの皮膚は乾いた灰色で血の気のない冷たい色をしている。

磨り硝子のような眼は濁った鉛色で奥から鈍く光を放つ地獄からの使者。

ボクの背後でニヤリと笑って背中めがけて大きな鎌を振り下ろしたのだ。

死神の鎌から逃れるためには他の者の魂を捧げなければならないが・・

そんな時間は与えられないのだから抗う事すら出来ない。

その死神の名は・・ギックリ背中。

あゝなんてひ弱なんでしょう・・暖秋に油断していた。

大掃除なんて張り切ってやるもんじゃないね。

計画的に少しづつを心掛けなければ。

今日は壊れた炊飯器に「今まで美味しいご飯をありがとうね」と、

心を込めてピカピカにしてサヨナラをした。

それから今日は断捨離ゴミ袋をひとつ作ったところで終了〜〜〜〜!

背中を触るとやっぱりひんやり冷たい。

腹巻きにカイロ貼って頑張るも無理は墓穴を掘るだけ・・

雨が降ってきた・・心身共におじいさん・・もう心湿るわ〜。

今日はゆっくりゆっくり、明日もゆっくりゆっくり。当分ゆっくりゆっくり。

平成最後の師走もゆっくり。平成最後の大掃除。断捨離大会!

自分の生活の目方を半分にするぞ!序でに体脂肪率も少し減らすぞ!

 

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アスファルトの隙間に・・こんなん見てジワっとする今日この頃。

あかん!あかん!前見て上見て空見て!頑張れ俺っ!

でも今日は、お疲れ俺・・せやせや明日頑張ろ。