遠近 ochi-cochi

逍遥録

Kobe calling

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川ぞいに色づく野葡萄・・

 

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美しいのは紅葉だけじゃない・・

 

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ボクがしゃがみ込んで写真を撮っていたら、

後から来たお爺が、何があるのかと覗き込む。

そんなことを繰り返していたら、痺れを切らしたのか、

お爺が追いついて来てボクに訪ねて来た。

「にいちゃん何がおまんの?」

「野葡萄」

「はぁ?」

「野・・葡・・萄・・」

「ぶどう?」

「これこれ・・きれいな色でしょ」

「これ葡萄でっか? 食べれまんのか?」

「食べられません・・エビズルや山ぶどうは食べられるけど・・」

「なんやにいちゃん植物博士か?」

「あはは・・ちゃいます・・ほなさいなら・・」

ボクが立ち去るとお爺は・・

「ハァ〜きれいなもんやな・・」と言っていた。

ゆるゆるなお爺とのちょっとした会話は、お散歩の醍醐味・・

 

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秋の空色に秋の黄色・・

 

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公園の交番の横に秋咲きの朝顔・・

 

ジッと見ていたら「これ朝顔?夏でもないのにまだ咲くんやね」と、

いつの間にかすぐ側で一緒に朝顔を見上げるお婆が話しかけて来た・・

「ずいぶん長い間咲いてるから異常気象かなぁ」

「そうじゃありません・・秋に咲く品種です」

「いや・・はれ・・そうなんや・・」

「品種改良で夏に蒔いて秋に咲くんです・・」

「いつ頃まで咲くの?」

「それでもそろそろ終わりですけどね」

「えらい詳しいんやね・・園芸屋さんか植物博士かなんか?」

「あはは・・ちゃいます・・ほなさいなら・・」

ボクが立ち去るとお婆は・・

「いや・・お日さん透けてキレイやわぁ・・」と言っていた。

ゆるゆるなお婆はとのちょっとした会話は、お散歩の醍醐味・・

 

なんか化かされてる? タヌキちゃうん!

 

まあええわ・・お爺やお婆ってだいたいこんな事言うよな・・

そのうちボクもお爺になったらゆるゆるになるんやろな・・