sabi で始まる・・この日も京都で花逍遥。
すぐ左! そのまま真っすぐ、とことこてくてく・・
ちょっと登りもなんだ坂こんな坂・・
ほどよく疲れてきた頃に・・可愛い姫がお出迎え。
すると右側に見過ごしそうな侘びた小さな門『小有洞』が見える。
ここが『 詩仙堂 』正式には『 凹凸窠 outotsuka 』。
写真では見えないけど軒の扁額に『 洞有小 』と、
左送りに書いてあります。
門をくぐり石段を進と・・両側が竹林のほの暗い石畳が奧へと誘う。
扁額には『 梅関 』と書かれた更に小さな門。
このままどんどん小さい門になって入れなくなるのだろうか・・
見上げると稲妻の様な老梅。二月ごろには・・再報決定ですな。
足元にも・・視界に入るすべてが・・気が抜けないな・・
庵の亭主は、煎茶の開祖で漢詩大家』『 石川丈山 ishikawa jyozan 』。
いよいよ玄関『 蜂腰 』が見える。
蜂腰とは腰をかがめて入るほど小さい玄関というそうな。
やっぱりどんどん末狭まりになって挟まって、
出られなくなってしまうんだな。
建物の中は撮影禁止のようだ・・
では暫しお庭を散策・・
詩仙堂を訪れてこの旅する蝶『 浅葱斑 asagimadara 』に、
会えるといいなって思っていたので、嬉しくて小躍りしたよ。
ゆっくり時間をかけて、秋の七草『 藤袴 fujibakama 』で吸蜜します。
この魲もオウチに連れて帰りたいくらいです。
引き締った侘び寂びの空間・・感性の極限。
亭主と職人の本格的な理解と能力。
凹凸窠 詩仙堂 堪能いたしました。
また来れたいな。っていうか季節毎にね・・
京の小径にいざなわれ・・趣のある遠足でした。
皆さまも・・是非っ。おこしやすぅ〜。