遠近 ochi-cochi

逍遥録

Azuki

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猫である。

ご存知、小豆である。

久方振りの披露目である。

存ぜぬ方にはこう紹介をしておこう。

豊満にして巨漢堂々たる爺猫である。

断じて出不猫 デブネコ と呼ぶべからず。

いよいよ見たいと仰せのお方は、

右欄のカテゴリーにて "Azuki" より閲覧されたし。

尚、当世風携帯電話でご覧のお方は、

画面下の[ PC版 ]をタップされたし。

ただし、極めて文字の小さきこと了承されたし。

前置きも丁度良いのがこのくらい。

さて、起き抜けはいつもキョトンとした様子で、

小さな顎を細かく動かし口のまわりをペロリと舐めて、

暫くの間は一点を見つめて茫然自失である。

然様、寝惚けているのである。

それに何故か少し顔に幼さを帯びている。

まったくもって人間同様である。

然し、そんな顔がまた愛おしい。

寝食を惜しまず長生きして欲しいものである。

自由奔放悠々自適、我侭上等である。

な、小豆。